深刻化する宗教法人の後継者問題
宗教法人における後継者不足の問題は刻一刻と深刻化してきています。
「お寺」は現在全国に7.4万程度存在するとされていますが、すでに住職不在の空き寺の数は1万〜2万にのぼるとされています。
宗教離れによりお寺/神社がこれまで通りのファンクションを発揮できなくなってきたことによる経営面での苦境に加えて、その他多くの業界と同様少子高齢化により適切な後継者を見つけることが困難になり、廃寺を余儀なくされるケースが増加しているのです。
跡継ぎのいないお寺/神社はどうなるのか

まず親族の中で跡継ぎを考えることになると思いますが、過疎化による経営難などでそれが難しい場合は廃寺/合併となっていくのが基本的な流れです。
包括法人であれば、本山が住職を派遣するということもありますが、単立法人ではそれはありません。さらに、跡継ぎ候補としての外部からの住職の雇用も昨今では状況が厳しくなってきております。
親族内での継承が困難であり、後継者の問題を包括的に相談したいという場合は一度ご連絡を頂ければと思います。
新たな後継者の台頭
しかし、宗教法人の継承に当たっては、実は暗い話題ばかりではないのです。
宗教法人を運営し、新たな形で宗教と社会との接点を持とう、という意欲あるプレイヤーが増えているのも事実です。
彼らは、苦境に喘ぐ宗教法人の後継者として、価値ある存在なのです。
お寺/神社が持つポテンシャルを活用したサービス
お寺/神社の潜在能力を引き出すビジネスとして代表的なものとして、まずは「宿坊」が挙げられるでしょう。
元々は修行僧や参拝者が泊まるための施設でしたが、今では一般客へと広く門戸を解放し、宿泊施設としてのサービスを拡充しながら新たな体験を提供しています。
日本的な風情と非日常的な営みを経験できることから外国人観光客にも人気が高く、これからまだまだ伸びていくであろう業態です。

また、寺院での”瞑想”や”修行”体験も近年経営者などを中心に人気を博しています。
スティーブジョブスは、生前、京都の西芳寺をよく訪れていたことが知られており、都会の喧騒を離れて精神を統一することがビジネスマンにとっても非常に有用であることが知られてきています。
その他にも、境内を利用した「お祭り」や「フリーマーケット」、「週末市場」。また「ヨガ教室」、「断食道場」、はたまた「寺コン」などお寺/神社の魅力を生かした様々なサービスが立ち上がっています。

寺院を継ぎたいと考える方の中には、これまで培ってきた歴史を大切にしながらも、このような新たなアプローチによって顧客に働きかけようというアイデアに溢れた野心的な人も多く、実際に外部継承によって宗教法人が再生しているケースが増えているのです。
宗教法人を売却し後継者問題をポジティブに解決する
厳しい外部環境の中、宗教法人に関しては暗いニュースが目立つことが多くなっていますが、新たなアプローチによって人々の心を掴むお寺/神社が出てきているということがお分かり頂けたかと思います。
例え若者を中心に宗教離れが進行しようとも、人が「心のよりどころ」をどこかに求めているという構図は不変であり、社会の変容と共に薄れていくものではありません。
当サイトでは宗教法人に関して、売却/買収どちらの相談も承っており、状況に合わせてアドバイスをさせて頂きます。問い合わせページからお気軽にご連絡を頂ければと思います。
